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2020年06月05日

3DScriptを使ってGIMP2.8の文字や図形に影を付け3D化する

ここでは3DScriptというスクリプトを使って下記の様に文字や図形を3次元化する方法を解説します。

尚、このスクリプトは「GIMP2.8」でも「GIMP2.10」でも利用可能です。

 

尚、下記の操作を行う前に必ず下記ドキュメントを参照してください。

 ­GIMP2.8をカスタマイズする為の基本を理解する

 

1.3DScriptをGIMPの個人フォルダに登録する

1-1.3DScriptをダウンロードします。

①下記URLをクリックして下さい

https://www.mediafire.com/file/dpc18yk49op3ku5/3dscript.zip/file

 

②表示された下記画面のDOWNLOADをクリックしてスクリプトをダウンロードします。

3dscript.zipというファイルがダウンロードされます。

 

③zipファイルを解凍する

解凍すると「3dscript.scm」というファイルがあります。

これがターゲットのスクリプトファイルです。

 

1-2.個人のスクリプトフォルダにスクリプトを登録する。

①個人フォルダにスクリプトを登録する

「3dscript.scm」を下記の個人フォルダにコピーします。

 c:¥my-gimp¥scripts

 

②GIMPを終了して再起動してください。

画面に「Xtns」というメニューが追加されると、成功です。

 

2.文字を3D化する方法 

文字の3D化に関しては、3D化する文字レイヤをアクティブにして3D textを実行するだけです。

操作 レイヤ 画像
1 文字を作成する

2 文字レイヤをアクティブにする

②Xtnsコマンドを実行する

実行オプションはデフォルト

 

3.図形を3D化する方法

文字の場合は、1つの文字列は1つのレイヤーになっています。

しかし、図形の場合は複数レイヤーで1つの図形を構成する事が多々あります。

その場合は複数レイヤーを統合して1つのレイヤー図形にしないと、このコマンドは働きません。

下記に手順を説明します。

操作 レイヤ 画像
1 図形を作成する

■1つのレイヤに四角

■1つのレイヤーに丸

このままでは3DScriptは利用できません

そこで2つのレイヤを統合します

2 レイヤーを統合する

①背景レイヤの目のマークをクリックし、見えなくする

②見えるレイヤを右クリックし、「可視レイヤーの統合」を実行する。

 

3 レイヤが統合される

4 ①統合された図形レイヤをアクティブにする

②Xtnsコマンドを実行する

実行オプションはデフォルト

 

注意点

図形サイズとレイヤーサイズが同一だと3D化できません。

レイヤーサイズは図形より大きくして下さい。

実行結果

 

4.実行オプション

デフォルトの実行オプションは下記になります。

 

デフォルトは右下に6枚の影レイヤを作って最後は1枚の影レイヤに統合して3D化させる設定になっています。

設定項目 デフォルト値 備考
リセットボタン 下記の設定をデフォルトに戻します
深さ 6 深さを深くする為にはこれを大きくする
Horizontal direction 右下に3D化する

3D化の方向を変える場合は、ここを変更する

Vertical direction Bottom
Harf depth none 水平方向か垂直方向の深さを半分にする場合はここで指定する
Bump-direction 90 影の付け方をコントロールする値
Bump-height 45 影の付け方をコントロールする値
Bump-projection depth 2 影の付け方をコントロールする値

ここでコントロールするのが簡単です。

 

Bump-projection depthの値で影をコントロールした例

値が大きくなると黒い影が増えます。

 

以上で簡単に3DScriptで文字や図形に影を付け3D化する事ができる様になりました。

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

関連ドキュメントはメニュの「GIMPタブ」か下記の関連記事一覧から探して下さい。

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