HOME  /GIMP
 /GIMP2.8の基本概念の理解する
2020年05月02日

GIMP2.8の基本概念の理解する

GIMPに追加機能の設定を行う前に『GIMPとは何か?』を理解する事が重要になります。
これを簡単に理解する為にGIMPのサンプル画像を用意しました。

このサンプル画像を使ってレイヤの概念やレイヤ操作の基本的なコマンド(移動,拡大・縮小,回転,鏡像反転,)及びテキスト入力の基本を解説します。

1.サンプル画像をダウンロードする

1.サンプル画像をダウンロードする

GIMPサンプル画像のダウンロード

­ ­注意

上記ボタンをクリックすると「gimp-sumple1.zip」というサンプル画像がダウンロードされます。

これを解凍しデスクトップに配置して下さい。

このファイルの中に「GIMP1200×300.xcf 」というGIMPのサンプルファイルがあります。

このファイルはGIMPを簡単に理解する上での参考データとして用意しましたが、ダウンロードするか否かは利用者判断です。

ウィルスチェックは掛けていますが、心配な場合はダウンロード後、再チェックをお願いします。

 

2.ダウンロードしたデータをGIMPで開く

コマンドの『ファイル→開く/インポート』でデスクトップの「gimp-sumple1」フォルダの中にある「GIMP1200×300.xcf」ファイルを開いて下さい。
下記画像が新しいタブで追加されます。

上記画像はキャンパスサイズが1200×300pxで9枚のレイヤから構成されています。

反転されているレイヤが現在のアクティブレイヤーになります。
キャンパスサイズは、コマンド『画像→キャンパスサイズの変更』で確認してください。

 

2.レイヤの概念を理解する

サンプル画像のレイヤは下記から構成されています。

1.上記のレイヤを次々にクリックしてみてください。

アクティブレイヤが変わると画像の中のそのレイヤが点線で囲まれます。
この点線で囲まれた所がこのレイヤのレイヤサイズになります。
アクティブレイヤを切替えながらコマンドの『レイヤ→レイヤサイズの変更』を実行してレイヤサイズを確認してください。

 

2.レイヤの前にある『目のマーク』をクリックしてください。

そのレイヤが非表示になります。
色々なレイヤを消して画像がどの様に作られているか?を確認してください。

 

3.レイヤを掴んでドラック&ドロップでレイヤの順番を変更してみてください。

表示される画像が変わります。
この事からわかる事は下のレイヤから順々に書かれキャンパスが作られていることが判る筈です。

 

 まとめ

キャンパスサイズ

画像を書く画板(キャンパス)のサイズ。よって画板からはみ出た物は書けません。

レイヤ

部品を書く層(透明なフィルム層)

になり、キャンパスサイズから複数のレイヤを透かして見た画像という考え方になります。

 

3.各レイヤを操作するコマンド

操作したいサンプル画像のレイヤを選択して、下記のコマンドで色々操作をしてコマンドを理解して下さい。

1.移動コマンド

移動コマンドはどのレイヤの部品でも移動する事ができます
移動コマンドを挿入し、自動車等を選んでドラック&ドロップで移動させてみてください。
うまく動かせましたか?うまくいかない場合は部品を掴む場所を変えながら試してみてください。

どうしてもうまく動かせない場合は移動させたいレイヤをアクティブにしてツールオプションで『アクティブなレイヤを移動』に変えて実行してしてみてください。

 

2.拡大・縮小コマンド

拡大・縮小コマンドはアクティブレイヤを拡大・縮小します。

①拡大・縮小させるレイヤを選択する。

②拡大・縮小アイコンを挿入する。

③画像をクリックして拡大・縮小操作を行う。

 

3.回転コマンド

回転コマンドはアクティブレイヤを回転します。

①回転させたい部品のレイヤを選択

②回転アイコンを挿入

③回転させたい部品を選択し、回転操作を行う

 

4.鏡像反転コマンド

鏡像反転はアクティブレイヤを反転します。

①反転させたい部品のレイヤを選択

②反転アイコンを挿入

③反転させたい部品を選択

この操作で部品が反転します。

 

4.テキストコマンドを覚える 

テキストアイコンは下記になります。

1.既存のテキストを編集する。

①レイヤの一番上にある『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』をアクティブレイヤにする。

②テキストアイコンを挿入

③上記文字をクリック

上記でフォント欄が空白になっているのは私のサンプルはWindowsにプレインストールされているフォントを使ってない為です。(この辺は、後程説明していきます。)

④ツールボックスから『エディターウインドウで編集』をクリックしてください。

テキストは

・テキスト専用のレイヤを持つ

・文字部分以外は透明レイヤになっている

が特徴になります。

また今の状態で、他のテキストをクリックして見てください。

・アクティブレイヤが変更になる。(自動的に変わる)

・アクティブレイヤの文字がテキストエディタに表示される

事が理解でき、拡大・縮小や回転コマンド等とレイヤの考え方が異なる事が判ります。

最後にテキストエディタを閉じてください。

 

2.新たにテキストを追加してみる

上記では既存のテキストを見てきましたが、今度は新たなテキストを入力した時にフォントやレイヤー等がどうなるか?を見たいと思います。

①レイヤの一番上にある『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』をアクティブレイヤにする。

②テキストコマンドを挿入

③文字が入力されてないエリアをクリック

下記画面が表示されます。

④フォント選択ボタンを2回、挿入してください。

上記のフォントリストがPCに登録されているWindowsで使われているフォントです。

・フォントをMS Gothic

・フォントサイズを40px

にして下さい。

⑤エディタウィンドウで編集にチェックを入れて文字を入力してください。

文字を入力した段階で新たな文字レイヤが追加させました。
これはアクティブレイヤを『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』にしていた為にその上に新たな文字レイヤが追加されましたが、アクティブレイヤを別のレイヤを選んでいるとその上に新しい文字レイヤが追加されます。

 

­ ­メモ

GIMPを使う上でのポイントはどのレイヤに何を書くか?が重要で、必ずレイヤを意識して使うことがポイントになります。

 

以上でGIMPの基本概念は理解できたと思います。

次はGIMPに色々な機能を追加する時に絶対知らなければならない事を解説します。

次のテーマ:GIMP2.8をカスタマイズする為の基本を理解する

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

関連ドキュメントはメニュの「GIMPタブ」か下記の関連記事一覧から探して下さい。

又、このサイトには、Google広告が掲載されています。

この記事が貴方の参考になりましたら、広告もご覧頂ければ幸いです。


<関連記事一覧>

「gimp」に関連するドキュメントを表示しています。尚、このページネーションはJquryで制御しています。

GIMPで色を指定するツールには「パレット」、「GIMP」、「色相環」、「CMYK」、「水彩色」があります。ここではそれらの使い方を中心にGIMPで色を指定する方法を解説しています。

色々なポスターやテレビ画像では、下記の様に、ぼぼ縁取りされた文字が画像が使われています。ここでは「210_effects-selection_glow-selection.scm」というスクリプトを使った縁取り方法を解説しています。

引き出し線を引いたりする場合はブラシの矢印では無理です。このような時に使う物としてスクリプトで書く矢印があります。ここでは「Allow-set-size」というスクリプト矢印の使い方を解説しています。

ここでは「GIMPの標準ブラシとは」、「GIMPブラシのカスタマイズ方法」、「GIMPブラシのデフォルトサイズ変更方法」、「GIMPブラシのサイズをマウスホイールで変更できる様にする方法」、「GIMPでPhotoshopブラシを使う方法」を解説しています。

GIMPの文字はWindowsフォントがそのまま使われます。このWindowsフォントを使わないくする設定とフォント追加を解説しています。

ここではGIMPのカラーパケットの整理方法を解説しています。

GIMPをカスタマイズする為には個人フォルダに機能を付け加えますが、個人フォルダはPCの環境によって異なる性質を持ちます。そこでそれらに影響されないOS直下の個人フォルダの作り方を解説しています。

GIMP2.10系は[Photoshop]に似せた画面になりましたが画像編集初心者には判りずらい画面です。そこでここではGIMP2.10系のインストールからGIMP2.8系の様な初心者に判り易い画面に変更する方法を解説しています。

ここではGIMPの鉛筆、ブラシ、エアーブラシ、消しゴムの使い方を解説しています。

GIMPの使い方が判ってくるとGIMPで名刺をデザインし独自の名刺を作る事も可能になります。このドキュメントは100円ショップのダイソー等で名刺作成用のプリンタ用紙を購入し自宅のプリンタで印刷する方法を解説していますがこれを理解すると名刺印刷業者のHPに書かれている内容も理解できるようになります。

GIMPの操作画面は、自分が使い易い様にカスタマイズができます。このドキュメントはそのやり方解説しています。

GIMPのブラシには「GBRブラシ」、「GHIブラシ」、「VBRブラシ」があります。ここではそれらの作成方法を解説しています。

図形や文字に凹凸をつけるためにはエンボス(Emboss)又はべベル(Bevel)という機能を利用します。このドキュメントはLayer Effectsというプラグインを使ってOuter Bevel、Inner Bevel、Emboss、Pillow Embossで文字や図形を3D化する方法を解説しています。

3DTextというスクリプトを使って図形や文字を3次元化する方法を解説します。文字の3D化は特に大きな問題ありませんが、図形の3D化に関しては、必ず図形を確定化させてから3DTextを実行する事がポイントになります。

GIMPには商用利用可能なフォントを追加したり、図形や文字作成を助ける為のプラグインやスクリプト等を独自に追加する機能があります。しかしWindowsのアカウントを日本語で利用している場合、GIMPのデフォルトの個人フォルダが利用できません。本ドキュメントはこのような場合でも利用できる個人フォルダの作成方法を解説しています。

背景画像、部品画像及び切り抜き画像を作成してきましたのですサンプル画像を作成する総ての部品が揃いました。
それではいよいよそれらの部品を君合わせて最終画像を作成し、画像ファイルとしてエクスポートします。

ダイアログボックスエリアにフォントとカラーパレットを設定した環境下でテキストを作成したり色を変える方法を解説しています。またデザイン分野では文字の大半が縁取り文字になっていますがこれを行う為の基本的な操作も解説しています。

GIMPで図形を描画する場合どのレイヤに図形を書くのか?が一番重要になります。また図形を綺麗に書く為にはグリッドやガイド線をうまく使う事と、曲線を含む図形を書く為にはパスツールを理解するとうまく書くことができます。本ドキュメントはこれらの図形描画にまつわる基本的な事項を解説しています。

GIMPで文字を入力したり図形を描画する場合ツールメニュの下にある描画色か背景色で色を選択します。しかし実際に使ってみるとあまり操作性が良くありません。そこで本ドキュメントではダイアログエリアに自分専用のカラーパレットを設定し色選択が容易にできる方法を解説しています。

GIMPをインストールするとWindowsに登録されているフォントが総てGIMPフォントに取り込まれます。しかしこのフォントを使って画像を作成する事は可能ですが商用利用できるか?否かが問題になります。そこで本ドキュメントではWindowsフォントを取り込まない方法及び商用利用OKのフォントの取り込み方を解説しています。

GIMPで切り抜き画像を作成する方法は色々な方法があります。本ドキュメントでは具体的の画像サンプルをベースにパスツールで画像を切り抜く方法を詳しく解説しています。またその他のツールは特徴のみを解説しています。

GIMPが初めての方向けにGIMPのインストールの仕方からGIMPの基本設定を解説しています。特に基本設定でシングルウィンドウモードへの切り替え方法から始まりツールオプションやダイヤログボックスエリアの整理方法を解説しています。