GIMPに追加機能の設定を行う前に『GIMPとは何か?』を理解する事が重要になります。
これを簡単に理解する為にGIMPのサンプル画像を用意しました。
このサンプル画像を使ってレイヤの概念やレイヤ操作の基本的なコマンド(移動,拡大・縮小,回転,鏡像反転,)及びテキスト入力の基本を解説します。
1.サンプル画像をダウンロードする
1.サンプル画像をダウンロードする
注意
上記ボタンをクリックすると「gimp-sumple1.zip」というサンプル画像がダウンロードされます。
これを解凍しデスクトップに配置して下さい。
このファイルの中に「GIMP1200×300.xcf 」というGIMPのサンプルファイルがあります。
このファイルはGIMPを簡単に理解する上での参考データとして用意しましたが、ダウンロードするか否かは利用者判断です。
ウィルスチェックは掛けていますが、心配な場合はダウンロード後、再チェックをお願いします。
2.ダウンロードしたデータをGIMPで開く
コマンドの『ファイル→開く/インポート』でデスクトップの「gimp-sumple1」フォルダの中にある「GIMP1200×300.xcf」ファイルを開いて下さい。
下記画像が新しいタブで追加されます。
上記画像はキャンパスサイズが1200×300pxで9枚のレイヤから構成されています。
反転されているレイヤが現在のアクティブレイヤーになります。
キャンパスサイズは、コマンド『画像→キャンパスサイズの変更』で確認してください。
2.レイヤの概念を理解する
サンプル画像のレイヤは下記から構成されています。
1.上記のレイヤを次々にクリックしてみてください。
アクティブレイヤが変わると画像の中のそのレイヤが点線で囲まれます。
この点線で囲まれた所がこのレイヤのレイヤサイズになります。
アクティブレイヤを切替えながらコマンドの『レイヤ→レイヤサイズの変更』を実行してレイヤサイズを確認してください。
2.レイヤの前にある『目のマーク』をクリックしてください。
そのレイヤが非表示になります。
色々なレイヤを消して画像がどの様に作られているか?を確認してください。
3.レイヤを掴んでドラック&ドロップでレイヤの順番を変更してみてください。
表示される画像が変わります。
この事からわかる事は下のレイヤから順々に書かれキャンパスが作られていることが判る筈です。
まとめ
・キャンパスサイズ
画像を書く画板(キャンパス)のサイズ。よって画板からはみ出た物は書けません。
・レイヤ
部品を書く層(透明なフィルム層)
になり、キャンパスサイズから複数のレイヤを透かして見た画像という考え方になります。
3.各レイヤを操作するコマンド
操作したいサンプル画像のレイヤを選択して、下記のコマンドで色々操作をしてコマンドを理解して下さい。
1.移動コマンド
移動コマンドはどのレイヤの部品でも移動する事ができます。
移動コマンドを挿入し、自動車等を選んでドラック&ドロップで移動させてみてください。
うまく動かせましたか?うまくいかない場合は部品を掴む場所を変えながら試してみてください。
どうしてもうまく動かせない場合は移動させたいレイヤをアクティブにしてツールオプションで『アクティブなレイヤを移動』に変えて実行してしてみてください。
2.拡大・縮小コマンド
拡大・縮小コマンドはアクティブレイヤを拡大・縮小します。
①拡大・縮小させるレイヤを選択する。
②拡大・縮小アイコンを挿入する。
③画像をクリックして拡大・縮小操作を行う。
3.回転コマンド
回転コマンドはアクティブレイヤを回転します。
①回転させたい部品のレイヤを選択
②回転アイコンを挿入
③回転させたい部品を選択し、回転操作を行う
4.鏡像反転コマンド
鏡像反転はアクティブレイヤを反転します。
①反転させたい部品のレイヤを選択
②反転アイコンを挿入
③反転させたい部品を選択
この操作で部品が反転します。
4.テキストコマンドを覚える
テキストアイコンは下記になります。
1.既存のテキストを編集する。
①レイヤの一番上にある『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』をアクティブレイヤにする。
②テキストアイコンを挿入
③上記文字をクリック
上記でフォント欄が空白になっているのは私のサンプルはWindowsにプレインストールされているフォントを使ってない為です。(この辺は、後程説明していきます。)
④ツールボックスから『エディターウインドウで編集』をクリックしてください。
テキストは
・テキスト専用のレイヤを持つ
・文字部分以外は透明レイヤになっている
が特徴になります。
また今の状態で、他のテキストをクリックして見てください。
・アクティブレイヤが変更になる。(自動的に変わる)
・アクティブレイヤの文字がテキストエディタに表示される
事が理解でき、拡大・縮小や回転コマンド等とレイヤの考え方が異なる事が判ります。
最後にテキストエディタを閉じてください。
2.新たにテキストを追加してみる
上記では既存のテキストを見てきましたが、今度は新たなテキストを入力した時にフォントやレイヤー等がどうなるか?を見たいと思います。
①レイヤの一番上にある『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』をアクティブレイヤにする。
②テキストコマンドを挿入
③文字が入力されてないエリアをクリック
下記画面が表示されます。
④フォント選択ボタンを2回、挿入してください。
上記のフォントリストがPCに登録されているWindowsで使われているフォントです。
・フォントをMS Gothic
・フォントサイズを40px
にして下さい。
⑤エディタウィンドウで編集にチェックを入れて文字を入力してください。
文字を入力した段階で新たな文字レイヤが追加させました。
これはアクティブレイヤを『画像切り抜き、合成、編集ソフトGIMP』にしていた為にその上に新たな文字レイヤが追加されましたが、アクティブレイヤを別のレイヤを選んでいるとその上に新しい文字レイヤが追加されます。
メモ
GIMPを使う上でのポイントはどのレイヤに何を書くか?が重要で、必ずレイヤを意識して使うことがポイントになります。
以上でGIMPの基本概念は理解できたと思います。
次はGIMPに色々な機能を追加する時に絶対知らなければならない事を解説します。