GIMPで切り抜き画像を作成する方法には色々な方法がありますがパスツールを使う方法が一番正確に切り取る事ができます。
本ドキュメントではパスツール内で使える画像の拡大/縮小、選択点の追加/削除/移動、曲率の変更方等々を解説しています。
1.画像の無料提供サイトを利用する
東京オリンピックのロゴでも問題となったように、画像を加工する場合は著作権問題を考慮する必要があります。
そこで私は下記の画像の無料サイトを利用しています。
1.PAKUTASO/ぱくたそ
2015年9月時点で6,484枚の写真。制限なしで利用できます。
2.写真素材 足成
2015年9月時点で75,361枚の写真。制限なしで利用できます.
3.写真AC
会員登録すると利用できるサイトです。1日のダウンロード数で無料利用の制限がありますが種類は豊富です。
上記サイトからダウンロードしたデータで勉強教材を作成しました。
注意
上記のボタンをクリックすると下記資料がダウンロードされます。
①GIMP.png(ねずみ画像)
②車.jpg(車の写真で写真ACから入手した素材です)
③背景(雪).jpg(PAKUTASO/ぱくたそから入手した素材です)
④矢印(私が作成した4つの矢印が入っています。)
GIMPを簡単に理解する上での参考データとして用意しましたが、ダウンロードするか否かは利用者判断です。
ウィルスチェックは掛けていますが、心配な場合はダウンロード後、再チェックをお願いします。
2.具体的な切り抜き画像の作成
①GIMPを起動してください。
②GIMPのメニュー『ファイル→開く/インポート』で「車.jpg」を開いてください。
③表示されたレイヤの「車.jpg」を右クリックして『アルファチャンネルの追加』を実行する。
アルファチャンネルとは透過度情報を保存するデータ領域で、車以外の所を選択して透明にする為に利用します。
④パスツールを使って囲まれたエリアを透明にする。
をクリックして、消したい画像エリアを選択する。
⑤Enterを挿入してエリアを確定後、Deleteキーを挿入する。
【パスツール内で使えるコマンド】
やりたい事 | コマンド |
画像の拡大 | 『+』キーで画像が拡大します |
画像の縮小 | 『-』キーで画像が縮小します |
選択点の移動 | 移動する点を選択してドラック&ドロップ |
選択点の削除 | 削除する点を選択してBackSpaceキー |
選択点の追加 | Ctrlキーを押しながら点を追加したい所でクリック |
線の曲率変更 | 変更したい線を選択して移動+表示された四角のガイドラインを操作して曲率変更 |
クローズの仕方 | Ctrlキーを押しながら始点をクリック |
領域の確定 | Enterキーで領域が確定され、領域破線が点滅 |
領域画像の削除 | Deleteキーで領域画像が削除されます。 |
作業の取り消し | メニュの『編集→××を元に戻す』を挿入。1個1個作業が前に戻ります |
⑥同様に車以外の領域を順次選択して透明にし、下記画像を作成してください。
⑦自動車の切り抜き画像を保存する。
切り抜いた画像を保存する前に下記処理を行ってください。
・回転コマンドで、車を回転させ部品をして使える傾きにする。
・コマンド『レイヤ➡レイヤの自動切り抜き』でレイヤサイズを変更する。
・コマンド『画像➡キャンパスをレイヤに合わせる』でキャンパスサイズも変更してください。
・最後にメニューの『ファイル➡名前を付けて保存』で、任意の名前で保存してください。
(GIMPファイルの拡張子はxcfになります)
以上で、切り抜いた画像が他の画像の部品として使えるようになりました。
2.画像切り抜きでパスツール以外に使えるコマンド
1.下記コマンドで囲んだ領域を消す。
上記コマンドで境域を描画→Enterで確定→Deleteで消去
※大まかな領域を消すのに便利なツールです。
2.同色の領域を消す。
上記コマンドで消したい所をクリックすると同色のエリアが選択され点滅→Enterで確定→Deleteで消去
※綺麗に消せないことがあるのであまり推奨できない。
3.消しゴム
消しゴムにするブラシを選択し、消したい所をなぞって消す。
4.その他ツール
パスツールに近い機能を持った画像切り抜きツールです。
電脳はさみはパスツールと同様に周辺をなぞって切り抜くツールですが、パスツールの様に色々コントロールができません。
全景抽出選択は大まかに選択した画像から自動的に画像を切り抜きますが、これも誤認識等の修正に手間がかかるのであまり便利とは思えません。
いづれにしてもこれらのツールの使い方はネットで調べてください。
以上でダウンロードしたファイルに『車.jpg』から車を切り抜いた画像がが作成されました。