HOME  /GIMP
 /GIMPの図形作成の基本を覚える
2018年01月18日

GIMPの図形作成の基本を覚える

GIMPで図形を描画する場合どのレイヤに図形を書くのか?が一番重要になります。
また図形を綺麗に書く為にはグリッドやガイド線をうまく使う事と、曲線を含む図形を書く為にはパスツールを理解するとうまく書くことができます。
本ドキュメントはこれらの図形描画にまつわる基本的な事項を解説しています。

1.GIMPで図形を描画する際のレイヤの重要性

図形をどのレイヤに描画するか?で図形の取り扱いが大きく変わります。
ここでは図形を背景レイヤに作成する場合と、透明レイヤに作成する場合の違いを比較します。

1)背景レイヤに矩形を描画する

この方法は悪い書き方の事例です。

ここでは白の背景レイヤに青の矩形を書く例で解説します。

①キャンパスを作成する

コマンドの『ファイル➡新しい画像の作成』で新しいキャンパスサイズを作成してください。

②矩形選択アイコン(四角)を選択し、任意の場所に矩形を描画する。

③カラーパレットタブから色を選択して矩形エリアにドロップする。


コマンドで色を付ける場合は背景色の色を変更してから『編集➡描画色で塗りつぶす』になります。
また色変更は矩形領域が点滅している限りは、幾らでも変更できます。

④コマンドの『選択→選択の解除』を実行する。

上記で図形が確定しました。
この状態になると背景レイヤに書かれたこの矩形は、移動させたり色を変える等の事はできません。
あくまでも白板の中に青色の矩形が描画されただけになります。

2)図形専用レイヤに矩形を描画する

ここでは図形を描画するレイヤを作成しこのレイヤに青の矩形を書く方法を解説します。
この使い方が推奨の使い方でこれを理解するとレイヤの重要性が理解できます。

①キャンパスを作成する

項番1)-①と同じです。

②コマンドの『レイヤ➡新しいレイヤの追加』を実行し透明レイヤを作成する。

③矩形選択アイコン(四角)を選択し、任意の場所に矩形を描画する。

項番1)-②と同じです。

④カラーパレットを呼び出し、色をドロップするか、コマンドの『編集➡描画色で塗りつぶす』を実行してください。

項番1)と同じように矩形が描画されますが、今度は下記の透明レイヤに描画されます。

⑤コマンドの『選択➡選択の解除』を実行する。

以上で項番1)と同様な図形は描画されましたが、書かれたレイヤが異なります。
よってこの図形は移動させたり、サイズを変えたり、色を変える事が可能な図形です。

⑥色を変更する場合

レイヤタブで矩形描画レイヤを選択し『不透明部分を選択範囲に』を実行し図形描画エリアをアクティブにする。


四角の矩形が点滅します。
よってパレットタブから色をドラッグ&ドロップする事により自由に色を変更する事ができます。

⑦図形を移動させる

図形移動コマンドで図形を移動させてみてください。
今度は描画された図形が移動できる筈です。
(移動コマンドは判らない場合はGIMPの基本概念を学ぶを参照してください)

ところで移動させる時、少し操作性が悪くありませんか?
これは図形のレイヤサイズがキャンパスサイズと同一な為に起こる現象です。

<図形レイヤのサイズを図形に合わせる方法>

メニュの『レイヤレイヤの自動切り抜き』を実行してみてください。

レイヤサイズが図形と同一サイズになり、移動コマンド等の操作性も良くなったと思います。

­ ­メモ

GIMPはレイヤの概念を持っているので、図形を作成する場合は透明レイヤを作成してから描画する事。
また図形の色を変える場合は『不透明部分を選択範囲に』を指定すると描画エリアが点線で囲まれアクティブな領域になり描画コマンドが利きます。

2.図形を描画する際に便利な補助機能(グリッド、ガイド線)

矢印等の図形を作成する場合、正確な点をプロットしたいとのニーズがありこの時に使うのがグリッドやガイド線です。

1)グリッドに関するコマンド

①コマンドの『表示➡グリッドの表示』を実行してみてください。

※黒い線でグリッドが表示されるためあまり図形が書きやすくありません。そこでグリッドの設定を変更します。

②コマンドの『編集➡設定』を実行し、表示された画面からグリッドを選択してください。

③グリッドの設定画面が表示されますので、下記に変更して『OK』を挿入してください。

④GIMPを再起動し、キャンパスサイズを設定し、グリッドを表示させてください。

※これでグリッドが使い易くなったと思います。

尚、このグリッドにスナップさせる為にはコマンド『表示➡グリッドにスナップ』を実行するとスナップされるようになります。またグリッドを消すのはコマンド『表示➡グリッドの表示』の✔を外してください。

2)ガイド線に関するコマンド

①コマンドの『表示➡ガイドの表示』に✔マークがついているのを確認してください。

②水平のガイドラインを引く

③垂直のガイドラインを引く

垂直のスケールをクリックしてガイドラインをドラックします。
以上を使って、矢印の特異点を表したのが下記です。


※上記の様にガイドラインを引いておくと矢印の様な図形を描画する事が簡単にできます。

表示されたガイドラインを総て消すのはコマンド『表示➡ガイドの表示』の✔を外してください。

また1本のガイドラインを消すのは、スケールの所をクリックするとコマンドが移動に変わります。
そこで消したいガイド線を掴んで、スケールの所まで移動させてください。これで1本のガイドラインが消えます。
(水平ガイドラインは水平スケールの所、垂直ガイドラインは垂直スケールの所です)

3.簡単な図形を描画するコマンド

img_560a4271efbc8

矩形と楕円は言葉の通りですが、自由選択はもう少し複雑な図形が書けます。

書き方はクリックで直線を引くか、またはクリックしたままでドラッグする事により自由曲線が書けます。

①自由選択コマンドのクリックで矢印を書く

ガイドラインの交点を選んで矢印を書いてみてください。
注意点は、1項で述べたように図形用に新しい透明レイヤを作成しそのレイヤに描画する事です。

カラーパレットから色をドラッグして色を確定してください。

綺麗に矢印が書けました。

自由選択のクリック&ドラッグで自由な線を描いてみてください。

始点でなく途中点でも点を押したままドラッグするとそこが自由曲線になります。

4.複雑な図形を作成するパスツール

曲線を含む複雑な図形は下記のパスツールというコマンドを使います。

img_5600f5524eda1

使い方は自由選択コマンドに似ていますが、このコマンドは作画中や領域確定後に下記コマンドを使って色々形状を変更する事ができます。

やりたい事 コマンド
画像の拡大 『+』キーで画面が拡大します
画像の縮小 『-』キーで画面が縮小します
選択点の移動 移動する点を選択してドラック&ドロップ
選択点の削除 削除する点を選択してBackSpaceキー
選択点の追加 Ctrlキーを押しながら点を追加したい所でクリック
線の曲率変更 変更したい線を選択して移動+表示された四角のガイドラインを操作して曲率変更
クローズの仕方 Ctrlキーを押しながら始点をクリック
領域の確定 Enterキーで領域が確定され、領域破線が点滅
領域に色を付ける 領域確定後、カラーパレットから色をドラッグ
領域画像の削除 領域確定後、Deleteキーで領域画像が削除されます。
作業の取り消し メニュの『編集→××を元に戻す』を挿入。1個1個作業が前に戻ります

1.パスツールを使って3ー①と同じ矢印を書いてください。


Enterキーを挿入して領域を確定してください。

領域が確定してもパスツールで描画した点は消えません。
これが自由選択ツールと根本的に違い所で、この点を移動したり追加・削除及び曲線への変更等ができます。

2.始点を選択し、BackSpaceキーを押してください。

3.点を移動させてください。

4.直線をドラッグ&ドロップして曲線にしてください。

ガイドラインを移動させると曲率が変わります。
ガイドラインを操作する場合は、グリッドやガイドラインへのスナップをOFFにした方がミスが少なくなります。

5.同様にもう一本の直線も曲線にして、下記の様な図形にし色を付けてください。

上記のような曲線を含む矢印が完成しました。

6.作った矢印を部品化する方法

上記で作った矢印を保存する事により、色々な画像の部品として使うことができるようになります。

①矢印がある透明レイヤ以外の背景レイヤ等を削除する

②コマンド『レイヤ➡レイアの自動切り抜き』で矢印のサイズにレイヤサイズを縮小する

③コマンド『画像➡キャンパスをレイヤに合わせる』でキャンパスサイズもレイヤサイズに合わせる

④コマンド『ファイル➡名前を付けて保存』で任意の名前で作った矢印を保存する

以上で④のファイルを別な画像に読み出すことにより矢印が追加できるようになります。

以上で図形作成に関する基本的な事は理解できたと思います。

 

図形が終わったので次は文字入力に関するテーマです。

<ドキュメントガイド>

前のテーマ:GIMPに個人用カラーパレットを追加する

次のテーマ:GIMPで利用するフォントを整理する