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2020年06月09日

GIMP2.10:色選択ダイアログBOXの使い方

下記の「描画色/背景色」をクリックすると「色選択ダイアログBOX」が表示されます。

表示されるダイアログBOX

ここでは上記のダイアログBOXの使い方を説明していきます。

1.共通ツール

どのメニュを選択しても、下記の選択肢から色を選択する事ができます。

①HTML表記

HTMLやCSSで使われる「色コード」を指定します。

色コードを入れて「Enter」キーを押すと色が表示されます。

色コードは通常は#を付けて表しますが、ここでは「#は不要」です。

色コードの例

16進数コード 備考
White(白) #ffffff 省略表示として#fffでも可
Black(黒) #000000 省略表示として#000でも可
Red:(赤) #ff0000 省略表示として#f00でも可
Green:(緑) #00ff00 省略表示として#0f0でも可
Blue(青) #0000FF 省略表示として#00fでも可

 色の知識

色の3原色はRGBです。

HTMLコードはRGBの量を16進数で表します。

一方、プログラム等では10進数で指定する場合もあります。

例えば赤を10進数で表すと「(255 0 0)」になります。

 

②スポイト

スポイトアイコンをクリックすると、カーソルがスポイトマークに変わります。

そこでPC画面にある「色」をクリックすると、色コードが取り込めます。

画面の中のこの色を使いたい!という場合に便利な機能です。

 

③色変更履歴

GIMPでは色を変更した履歴を保存してくれています。

この変更履歴の「色」をクリックするとその色が取り込まれます。

 

2.パレット等から色を取り込む

色を指定するツールには下記の物があります。

2-1.パレット

2-2.GIMP

2-3.色相環

2-4.CMYK

2-5.水彩色

下記に順次、説明していきます。

 

2-1.パレット

パレットを選択すると、下記URLで指定したパレットが表示されます。

 GIMP2.10のカラーパレットをカスタマイズする

例えば「Volcano.gpl」を選択していた場合は、下記のパレットが表示されます。

これを利用すると「パレットエディタ」をダイアログで呼び出す必要がなくなるので、大変便利です。

 

2-2.GIMP

このツールは基本色を選択した後に、「この色を少し××したい」時に利用するツールです。

例えば「」を「パレット」で選択したのち、このGIMPツールを開くと下記の様になります。

■基準点をマウスでクリックし「下にドラッグ」すると「濃い緑」になります。

■基準点をマウスでクリックし「左にドラッグ」すると「薄い緑」になります。

 

2-3.色相環

このツールも基本色を選択した後に、「この色を少し××したい」時に利用するツールです。

例えば「」を「パレット」で選択したのち、この「色相環」ツールを開くと下記の様になります。

■現在の色の位置が〇の所です。

■①を「クリック」すると「薄い緑」になります。

■②を「クリック」すると「濃い緑」になります。

 

2-4.CMYK

カラー印刷では、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの基本色の組み合わせで色を表現します。

CMYKは、この基本色の量で色を指定する方法です。

印刷をする時に、色指定が「CMYK」で指定された時に利用するツールで、一般的には使いません。

HTML表記で色を「fff」にして「CMYK」を開いて下さい。

■黒のスライダを右に動かすと「色々な灰色」が指定できます。

 

2-5.水彩色

水彩画を書く時に「色に他の色を加えて色を作ります」が、これと同じような操作で色を混ぜるツールです。

HTML表記で色を「fff」にして「水彩色」を開いて下さい。

①現在の色は「」です。

②「1クリック」で混ぜる量をスライダで指定します。

上にスライドすると「混ぜる量が増えます

下にスライドすると「混ぜる量が減ります

③混ぜる「色をクリックします

クリックする毎に色の量が増えていきます。

 

3.考察

私が使ってみて感じた結果は下記になります。

■通常の色選択:「パレット

■白黒灰色選択:「CMYK

■若干色を薄くしたり、濃くしたい場合は「GIMP」又は「色相環

 

しかし、「GIMP」又は「色相環」はあまり使い勝手が良いとは思いません。

私が「若干色を薄くしたり、濃くしたい」場合は下記サイトを使っています。

https://www.0to255.com/

 

上記のサイトに入ると「画面右上に下記BOX」が表示されます。

■ここにカラーコードを指定します。

 

例えば緑の「24fc00」を入れて「」を挿入すると下記画面が表示されます。

ここから「若干色を薄くしたり、濃くしたい」コードを取得して、GIMPの色コードを指定しています。

■浮き上がっている所が、現在の指定値です。

以上でGIMPにまつわる色指定が使えるようになったと思っています。

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

関連ドキュメントはメニュの「GIMPタブ」か下記の関連記事一覧から探して下さい。

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