下記の「描画色/背景色」をクリックすると「色選択ダイアログBOX」が表示されます。
表示されるダイアログBOX
ここでは上記のダイアログBOXの使い方を説明していきます。
1.共通ツール
どのメニュを選択しても、下記の選択肢から色を選択する事ができます。
①HTML表記
HTMLやCSSで使われる「色コード」を指定します。
色コードを入れて「Enter」キーを押すと色が表示されます。
色コードは通常は#を付けて表しますが、ここでは「#は不要」です。
色コードの例
色 | 16進数コード | 備考 |
White(白) | #ffffff | 省略表示として#fffでも可 |
Black(黒) | #000000 | 省略表示として#000でも可 |
Red:(赤) | #ff0000 | 省略表示として#f00でも可 |
Green:(緑) | #00ff00 | 省略表示として#0f0でも可 |
Blue(青) | #0000FF | 省略表示として#00fでも可 |
色の知識
色の3原色はRGBです。
HTMLコードはRGBの量を16進数で表します。
一方、プログラム等では10進数で指定する場合もあります。
例えば赤を10進数で表すと「(255 0 0)」になります。
②スポイト
スポイトアイコンをクリックすると、カーソルがスポイトマークに変わります。
そこでPC画面にある「色」をクリックすると、色コードが取り込めます。
画面の中のこの色を使いたい!という場合に便利な機能です。
③色変更履歴
GIMPでは色を変更した履歴を保存してくれています。
この変更履歴の「色」をクリックするとその色が取り込まれます。
2.パレット等から色を取り込む
色を指定するツールには下記の物があります。
2-1.パレット
2-2.GIMP
2-3.色相環
2-4.CMYK
2-5.水彩色
下記に順次、説明していきます。
2-1.パレット
パレットを選択すると、下記URLで指定したパレットが表示されます。
例えば「Volcano.gpl」を選択していた場合は、下記のパレットが表示されます。
これを利用すると「パレットエディタ」をダイアログで呼び出す必要がなくなるので、大変便利です。
2-2.GIMP
このツールは基本色を選択した後に、「この色を少し××したい」時に利用するツールです。
例えば「緑」を「パレット」で選択したのち、このGIMPツールを開くと下記の様になります。
■基準点をマウスでクリックし「下にドラッグ」すると「濃い緑」になります。
■基準点をマウスでクリックし「左にドラッグ」すると「薄い緑」になります。
2-3.色相環
このツールも基本色を選択した後に、「この色を少し××したい」時に利用するツールです。
例えば「緑」を「パレット」で選択したのち、この「色相環」ツールを開くと下記の様になります。
■現在の色の位置が〇の所です。
■①を「クリック」すると「薄い緑」になります。
■②を「クリック」すると「濃い緑」になります。
2-4.CMYK
カラー印刷では、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの基本色の組み合わせで色を表現します。
CMYKは、この基本色の量で色を指定する方法です。
印刷をする時に、色指定が「CMYK」で指定された時に利用するツールで、一般的には使いません。
HTML表記で色を「fff」にして「CMYK」を開いて下さい。
■黒のスライダを右に動かすと「色々な灰色」が指定できます。
2-5.水彩色
水彩画を書く時に「色に他の色を加えて色を作ります」が、これと同じような操作で色を混ぜるツールです。
HTML表記で色を「fff」にして「水彩色」を開いて下さい。
①現在の色は「白」です。
②「1クリック」で混ぜる量をスライダで指定します。
上にスライドすると「混ぜる量が増えます」
下にスライドすると「混ぜる量が減ります」
③混ぜる「色をクリックします」
クリックする毎に色の量が増えていきます。
3.考察
私が使ってみて感じた結果は下記になります。
■通常の色選択:「パレット」
■白黒灰色選択:「CMYK」
■若干色を薄くしたり、濃くしたい場合は「GIMP」又は「色相環」
しかし、「GIMP」又は「色相環」はあまり使い勝手が良いとは思いません。
私が「若干色を薄くしたり、濃くしたい」場合は下記サイトを使っています。
上記のサイトに入ると「画面右上に下記BOX」が表示されます。
■ここにカラーコードを指定します。
例えば緑の「24fc00」を入れて「→」を挿入すると下記画面が表示されます。
ここから「若干色を薄くしたり、濃くしたい」コードを取得して、GIMPの色コードを指定しています。
■浮き上がっている所が、現在の指定値です。
以上でGIMPにまつわる色指定が使えるようになったと思っています。