ポスターやテレビ画像では、下記の様に、縁取りされた文字が画像が良く使われています。
GIMPの基本コマンドで上記を書く為には①選択範囲の確定、②選択範囲の拡大、③色をつける、という手順で書きます。
しかし「210_effects-selection_glow-selection.scm」というスクリプトを使うと、1コマンドでこれが実現できます。
また、本サイトで使っている下記の様な囲みも、このスクリプトで書くことができます。
尚、記操作を行う為には下記のドキュメントを参照してから操作して下さい。
1.スクリプトを個人フォルダに登録する
1-1.「210_effects-selection_glow-selection.scm」をダウンロードします。
①下記URLをクリックして下さい。
http://gimphelp.org/script_dl/210_effects-selection_glow-selection.scm
上記URLをクリックするとし、「210_effects-selection_glow-selection.scm」というスクリプトがダウンロードされます。
1-2.個人のスクリプトフォルダにスクリプトを登録する。
①個人フォルダにスクリプトを登録する
「210_effects-selection_glow-selection.scm」を下記の個人フォルダにコピーします。
c:¥my-gimp¥scripts
②GIMPを終了して、再起動してください。
メニューに下記項目が追加されたインストール成功です。
2.Glowの使い方
2-1.使い方の基本
①Glowの選択範囲を指定します。
■図形や文字の縁取りを付ける場合
対象図形(文字)レイヤを右クリックして「不透明部分を選択範囲に」を実行します。
■矩形選択や楕円選択コマンドの場合
コマンドをクリックし、対象エリアを指定します。
ここでは下記の選択範囲を選んだ例で説明します。
②コマンドを実行します。
「Script-Fu → Effect Section → Glow Selection」を実行します。
下記ダイアログボックスが表示されます。
上記の設定を、下記の様に変更します。
■OKボタンを挿入します。
③枠線が表示されました。
3.パラメータの変化による作画
パラメータ | 初期値 | 説明 | |
① | Glow Radius | 2 | 選択拡大の量 |
② | Feather Radius | 10 | ぼかしの選択拡大の量 |
Glow Color | 白 | ここをクリックして色を変更する | |
Glow Opacity | 100 | 不透明度(0~100) 100は不透明度なしという意味です | |
Keep Selection? | ✔ | パラメータの選択を保持しますか?という意味です。 |
3-1.文字の場合のパラメータ効果
■①を3、②を3にした場合
■①を3、②を10にした場合
3-2.図形の場合
■①を3、②を3にした場合
■①を3、②を10にした場合
3-3.矩形コマンドの場合
■①を3、②を3にした場合
■①を3、②を10にした場合
このスクリプトを使うとGIMP操作がかなり短縮化されます。
4.「glow-selection」の初期パラメータを変更する
GIMPを再起動すると「glow-selection」のパラメータはデフォルトに戻ってしまいます。
そこで、このデフォルト値を変更する方法を下記に解説します。
私が変更するパラメータは下記になります。
パラメータ | 変更値 | 解説 |
Glow Radius | 2→3に変更 | 選択拡大の量を3に変更します |
Feather Radius | 10→3に変更 | ぼかしの選択拡大の量を3に変更します |
Glow Color | 白→赤 | 行が色を赤にします。 |
スクリプト「210_effects-selection_glow-selection.scm」をEmEditor等のテキストエディタで開きます。
プログラムの下にある、下記の箇所を変更します。
SF-VALUE "Glow Radius" "3" SF-VALUE "Feather Radius" "3" SF-COLOR "Glow Color" '(255 0 0)
■”Glow Radius”の値を「2」から「3」に変更します。
■”Feather Radius”の値を「10」から「3」に変更します。
■”Glow Color”の値を「(255 255 255)」から「(255 0 0)」に変更します。
これでファイルを保存すると、デフォルト値が変更されます。