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2024年04月15日

GIMP2.10のインストールと画面回りの設定

私がGIMPを使い始めた時はGIMP2.8系でしたが、現在はGIMP2.10系です。

GIMP2.10系は[Photoshop]に似せた画面になり、画像編集初心者には判りづらい画面になってしまいました。

ここではGIMP2.10のインストールから初心者にも判り易い画面に戻す方法を解説しています。

<目次>

1.GIMP2.10のダウンロードとインストール

2.黒ベースの画面を白ベースの画面に戻す方法

3.GIMP画面を使い易い様にカスタマイズする

1.GIMP2.10のダウンロードとインストール

1.GIMPソフトウエアのダウンロード

下記のURLをアクセスしてください。これが公式のダウンロードサイトです。

GIMPダウンロードサイト

下図はWindowsのGIMPのダウンロード画面です。

■右側の「Download GIMP 2.10.xx directly」をクリックします。

以上でPCにGIMPのインストールプログラムがダウンロードされます。

 

2.GIMPのインストールする。

①ダウンロードされた下記ファイルをダブルクリックします。

gimp-2.10.xx-setup.exe

 

②インストールモードの選択画面が表示されます。

総てのユーザにインストールをクリックして先に進みます。

Windowsに変更を加える事を許可します。

 

③下記画面が表示されます

■OKで先に進みます。

 

④下記外面が表示されます。

Installボタンを挿入するとインストールが開始されます。

 

3.GIMPアイコンの追加

GIMPは「タスクバー」や「デスクトップ」にアイコンを追加してくれません。

そこでWindowsの「スタート」アイコンをクリックして、「GIMP2.10.xx」を右クリックして「タスクバーにピン止めする」を実行してください。

以上でインストールは終了します。

 

2.黒ベースの画面を白ベースの画面に戻す方法

タスクバーにあるGIMPアイコンをクリックすると下記画面が立ち上がります。

■GIMP2.8系では白い画面でしたが、GIMP2.10系は[Photoshop]に似せた黒い画面になりました。

一方、GIMP2.8系の時の画面は下図の様でした。

■画像編集初心者には[Photoshop]自体を知らないので、私は上図の様なGIMP2.8系の方が判り易いと思います。

これを元に戻すにはメニュの「編集設定」の「ユーザインターフェイス」の下記項目を変更します。

項目 変更する値
テーマ Darc       → System
アイコンテーマ Symbolic → Legacy

具体的な変更方法は下記になります。

①テーマの変更

メニュの「編集設定」を起動し表示された画面から「ユーザインターファイス」の下にある「テーマ」をクリックし、表示された各種テーマから「System」をクリックします。

暫くすると画面が下図の様に白くなります。

■画面の右下にある「OK」ボタンを挿入して確定させます。

 

②アイコンテーマの変更

メニュの「編集設定」を起動し表示された画面から「ユーザインターファイス」の下にある「アイコンテーマ」をクリックし、表示された各種テーマから「Legacy」をクリックします。

暫くすると画面が下図の様に変わります。

■画面の右下にある「OK」ボタンを挿入して確定させます。

以上でGIMP2.8当時の画面に戻りました。

 

3.GIMP画面を使い易い様にカスタマイズする

1.画面構成の変更

GIMP2.10のデフォルトの画面構成は下記の様になっています。

GIMP操作で一番利用するのは右下のレイアーです。

そこで、これを左上に持ってくる画面構成に変更します。

 

画面の変更操作は「最大化」画面で行ってください

①メニュの「ウィンドウシングルモード」をクリックします。

ツールボックス、作業エリア、ブラシの3つのウィンドウが独立して表示されます。

②ブラシを左、ツールボックスを右にドラッグ&ドロップします。

③ブラシ画面をレイヤーメインに変更します。

・下図のレイヤアイコンをブラシの上の太線にドラッグ&ドロップします。

・レイヤーの隣にあった「チャネル」と「パス」をレイヤーの隣にドラッグ&ドロップします。

④メニュの「ウィンドウシングルモード」をクリックします。

以上で画面構成は下図の様になりました。

 

2.不要なダイアログの削除と位置変更

下表は各エリアにデフォルトで呼び出されているダイアログです。これを整理します。

エリア アイコン 名称 備考
ツールオプション

ツールオプション

必須

各ツール毎に変更できるパラメータが表示される。

デバイスの状態

不要

ツールオプションで判るので不要

作業履歴

必須。レイアーエリアに移動が推奨

n個前の作業状態に戻す事ができます。

画像

不要

タブ操作で編集画像選択ができるので不要

ブラシ

ブラシ

必須

ブラシを使う時に利用します。

パターン

あっても良い

パターンで塗りつぶす時に利用します。

フォント

必須

文字作成のフォントを指定します。

最近開いたファイル

不要

ファイルメニュで操作できるので不要

レイヤ

レイヤ

必須

各レイヤ毎に操作するので一番重要な機能

チャンネル

不要

カラーチャンネルの事で、色を成分で分離した情報をコントロールできます。

パス

必須

パスツールで作られたものが管理されます。

不要なパスを削除するのに必要

■不要なダイアログを削除するのは、ダイアロブをアクティブにして右上の◀をクリックして「タブを閉じる」を実行します。

■ダイアログの移動は、アイコンをドラッグ&ドロップで移動させます。

 

3.ツール設定の変更

GIMP2.10のツール表示は省略表示です。

しかし画像編集初心者にはどの様なツールがあるのか?を知る事が重要です。

 

そこで総てのツールを表示する為には下記の操作を行います。

メニュの「編集 設定」を起動し表示された画面から「ユーザインターファイス」の下にある「ツールボックス」をクリックし、表示された下図の✓を外します。

以上で総てのツールが表示されるようになります。

 

以上の操作を行った画面が下図になります。

■右上に総てのツールが表示されています。

 

GIMPの機能を理解した後、ツールの並び順を変更したい場合は下記操作を行います。

メニュの「編集 設定」を起動し表示された画面から「ユーザインターファイス」の下にある「ツールボックス」をクリックし、表示された下図で操作を行います。

■各ツールを検証した結果、使わないツールがある場合はどこかのグループにまとめて、下図に✓を入れてグループ表示に切り替えます。

以上でよく使うツールをメインにしたGIMP画面が作成できます。

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

関連ドキュメントはメニュの「GIMPタブ」か下記の関連記事一覧から探して下さい。

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