GIMPの利用が初めての方向けにGIMPのインストールの仕方からGIMPの基本設定を解説しています。
特にGIMPは画面回りが難しく、時々『あれ!』という場面に遭遇します。
そこでこの様な事が起こりづらい設定として『シングルウィンドウモードへの切り替え方法』から始まり『ツールオプション』や『ダイヤログボックスエリアの整理方法』を解説しています。
1.GIMP ver2.8のダウンロードとインストール
1.GIMPソフトウエアのダウンロード
下記のURLをアクセスしてください。これが公式のダウンロードサイトです。
ソフトウエアの一覧が表示されるので下記ファイルがダウンロードします。
gimp-2.8.22-setup.exe
2.GIMPのインストール
①gimp-2.8.22.exeをダブルクリックします。
始めに下記画面が出ますがEnglishで『OK』進んで下さい。
これはインストール言語がEnglishといいう意味で、GIMPの日本語化とは関係ありません。
②下記画面が出ますので『Install』を実行してください。
インストールが完了します。
③Windows8以降の場合はタスクバーまたはデスクトップ上にGIMPを登録してください。
④GIMPの起動
【注意】
始めてのGIMPの起動には時間がかかります。
これはWindowsに登録されているフォントデータの総てをGIMPに取り込むために時間がかかります。
気長に待ちましょう。
以上でインストールは終了で、後はGIMPを上手に使うための色々な設定を行います。
2.GIMPの画面をシングルウィンドウモードに切り替える
GIMPを起動すると下記の3つのウィンドウが表示されます。
しかし3つのウィンドウが表示されても、どうして良いかわかりません。
そこで、下図の様に「レイヤー,ブラシ」を左側、「ツールボックス,ツールオプション」を右側に配置し、ウィンドウメニューの中の「シングルウィンドウモード」を実行します。
そうすると3つのウィンドウが1つに統一されるので使い易くなります。
メモ
■シングルウィンドウモードにした時に困った問題はGIMPの表示画面をフルサイズでなく任意サイズに切り替える時に『画面の右下が選択できない』問題がありました。
この解決方法はGIMPの場合は右下でなく左上を選択して画面サイズを変える方法で行っています。
3.ツールオプションとは
「ツールボックス」の下に「ツールオプション」が表示されています。
これは各ツールを使う上でのオプションで、ツールの種類により表示される内容が変わります。
下記に「テキスト」、「移動」及び「拡大・縮小」の時のツールオプションを添付します。
ツールオプションの表示場所の変更
上図のアイコンを掴んで作業エリアにドロップしてみて下さい。
独立したツールオプションになります。
また、レイヤーの下に配置する事もできます。
但し、ツールボックスはツールと対で使いますのツールの下に配置するのが推奨です。
4.ダイアログボックスとは
下図の赤丸の所が各種のダイアログボックスをタブとして追加できるメニューの場所になります。
この◀をクリックするとここに追加するダイアログボックスを指定する事ができます。
よって何処にどのダイアログボックスを配置するか?は任意に決める事ができます。
デフォルトで設定されているダイアログボックスは下記なります。
ダイアログ | アイコン | 既設定の場所 | 備考 |
レイヤ |
|
左上 | GIMPを使う上で必須項目です。 |
チャンネル |
|
左上 | カラーチャンネルの事で、色を成分で分離した情報をコントロールできます。
なくても問題ありません。 |
パス |
|
左上 | パスツールで作られたものが管理されます。
なくても問題ありません。 |
作業履歴 |
|
左上 | 作業履歴が表示されます。
なくても問題ありません。 |
ツールオプション |
|
右下 | GIMPを使う上で必須 |
ブラシ |
|
左下 | ブラシを使う時に利用します
※1.アイコンは選択されているブラシが表示されます |
パターン |
|
左下 | パターンで塗りつぶす時に利用します。
※1.アイコンは選択されているパターンが表示されます |
グラデーション |
|
左下 | 描画色を変更する時に利用します
※1.アイコンは選択されているグラデーションが表示されます |
上記以外にも色々なダイアログボックスがありますが、ここでは説明は省略します。
1.ダイアログボックスの追加及び削除
上図の◀をクリックするとダイアログボックスをコントロールするメニュが開きます。
上記のメニュから新たなダイアログの追加やいらないダイアログタブを閉じる事ができます。
5.キャンパスとは?
1.キャンパスサイズ(画像サイズ)の作成
『ファイル→新しい画像』を実行してください。
下記画面が表示されますので『OK』を挿入してください。
上記作業で640×400pxのサイズのキャンパスと背景というレイヤが作成されました。
キャンパスサイズとは画像を書く画板のことです。
以上でGIMPを使っていく上での基本的な画面が設定できました。
あとはこのキャンパスに色々な部品を取り込みながら画像を作って行く事になりますが、まだレイヤの概念が判らないと思いますので次のドキュメントで詳しく解説します。
次のテーマ:GIMP2.8の基本概念の理解する