ここで紹介する「Layer Effects」は下記の「3DScript」より多機能な3D化ツールですが、少し難しいツールとなります。
尚、このスクリプトは「GIMP2.8」でも「GIMP2.10」でも利用可能です。
3DScriptを使ってGIMP2.8の文字や図形に影を付け3D化する
「Layer Effects」下記の様な3D画像を作ります。
以下にインストール方法から使い方を解説していきます。
尚、下記の操作を行う前に必ず下記ドキュメントを参照してください。
1.Layer EffectsをGIMPの個人フォルダに登録する
1-1.Layer Effectsをダウンロードします。
①下記URLをクリックして下さい。
②下記画面が表示されます。
■一番上にある「layerfx.scm」のタイトルの所をクリックしてダウンロードします。
参考
「layerfx.scm」は、スクリプト形式の「Layer Effects」です。これが一番簡単です。
ファイル識別子が「.py」はプラグイン形式の物です。
これを使う場合はフラグインフォルダに入れる必要があります。
1-2.個人のスクリプトフォルダにスクリプトを登録する。
①個人フォルダにスクリプトを登録する
「layerfx.scm」を下記の個人フォルダにコピーします。
c:¥my-gimp¥scripts
②GIMPを終了して、再起動してください
画面に「Script-Fu」というメニューが追加されると、成功です。
2.Layer Effectsのべベルとエンボス
ここでは「Layer Effects」の「ベベル&エンボス」についてのみ解説します。
べベルとは面取りの事で、文字や図形の外側の面取りを行うのがOuter Bevelで、内側に面取りするのがInner Bevelになります。
一方、エンボスとは凸凹がある押し型で加圧して浮き出し(エンボス)模様を作る加工法で、Layer Effectsでは凸面はUP、凹面はDOWNになります。
他のメニュもありますが、ここでは解説しません。
2.文字を3D化する方法
文字の3D化に関しては、3D化する文字レイヤをアクティブにしてScript-fuを実行します。
操作 | レイヤ | 画像 | |
1 | 文字を作成する | ![]() |
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2 | ①文字レイヤをアクティブにする
②Script-fuの「ベベル&エンボス」コマンドを実行する 実行オプションはデフォルト |
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3.図形を3D化する方法
文字の場合は、1つの文字列は1つのレイヤーになっています。
しかし、図形の場合は複数レイヤーで1つの図形を構成する事が多々あります。
その場合は複数レイヤーを統合して1つのレイヤー図形にしないと、このコマンドは働きません。
下記に手順を説明します。
操作 | レイヤ | 画像 | |
1 | 図形を作成する
■1つのレイヤに四角 ■1つのレイヤーに丸 このままでは「Layer Effects」は利用できません そこで2つのレイヤを統合します |
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2 | レイヤーを統合する
①背景レイヤの目のマークをクリックし、見えなくする ②見えるレイヤを右クリックし、「可視レイヤーの統合」を実行する。
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3 | レイヤが統合される |
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4 | ①統合された図形レイヤをアクティブにする
②Script-fuの「ベベル&エンボス」コマンドを実行する 実行オプションはデフォルト |
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4.実行オプション
「ベベル&エンボス」の実行オプションは下記になります。
■リセットは総ての設定値をデフォルトに戻す時に使用します
■Marge with layerは、作られた影レイヤを1つにする設定です。✔が推奨です。
■Styleには「Outer Bevel」、「Inner Bebel」、「Emboss」、「Pillow Emboss」があります。
■方向じは「上」、「下」があります。
スタイルと方向を変更したサンプル
Style | 方向:上 | 方向:下 | ||
図形 | 文字 | 図形 | 文字 | |
Outer Bevel |
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![]() |
![]() |
Inner Bebel |
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![]() |
![]() |
Emboss |
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![]() |
Pillow Emboss |
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![]() |
![]() |
以上で「Layer Effects」の説明を完了します。