下記はDSM 6のセットアップ方法になります。
色々なDSMを経験しましたが、基本は総て同じです。
1.Synologyのハードウェアをセットアップする
接続関係は下記になります。(図1)
Synologyのサーバにディスクを取り付けて、上図の様にルータ機器と接続します。
Synologyサーバをセットアップできる条件は、セットアップするPCがインターネットにアクセスできる事が条件です。
2.サーバにDSMをセットアップする
1.サーバの電源を入れる
暫くすると『ピー』と音が鳴り、準備ができた事を教えてくれます。
2.ローカルPCから下記URLをアクセスします。
図1のSynologyのサイトのプログラムが、LAN内にあるSynologyのサーバを検索します。
よって、Synologyサーバがインターネットから見える必要があります。
3.下記接続画面が表示されます
※1.IPアドレスはルータのDHCPから自動取得します。
最終的にはIPアドレスは変更しますが当面はこのIPアドレスでアクセスします。
よって必ずこのIPアドレスは控えておいて下さい。
4.ユーザライセンス
ユーザライセンスの同意書が表示されるので「OK」を挿入します。
5.ようこそ画面が表示されます
設定ボタンを挿入して先に進みます。
6.DSMインストール画面が表示されます。
今すぐインストールボタンを挿入して先に進みます。
7.確認画面に『OK』を入れます。
インストールが開始されます。
8.管理者のアカウントの設定画面がでます。
①サーバ名
任意名称です。後で修正できます。
②ユーザ名
「admin」が推奨です。これも後で修正してセキュリティ強化を行います。
③パスワード
大文字、小文字、数字を含んだパスワードが推奨です。
メモ
DSMのデフォルト管理者IDは「admin」です。
最終的にはセキュリティ面で「admin」は使用不可にする事が望ましいですが、Hyper Backup等で他のSynologyからシステム情報を持ってくる場合は、この「admin」は特別なIDになります。
そこでとりあえずは「admin」でシステムを構築した後、このIDを使用不可にする事が望ましいです。
必要な時だけ、使用を許可する様な運用になります。
9.QuickConnectの設定
QuickConnectとはルータの設定なしに、インターネットからSynologyのNASにアクセスできる仕掛けです。
画面の下にある「この設定をスキップする」で、先に進んでください。
QuickConnectの設定は、下記URLを参照してください。
QuickConnectでSynologyサーバをアクセスする
10.DSMの設定が完了しました。
上記のサービス規約に同意して設定は終了します。
下記がDSMの画面が表示されます。
上記画面を閉じた場合の上記画面のアクセス方法は下記になります。
<サーバのアクセス方法>
http://SynologyサーバのIPアドレス:5000
IDとパスワードが表示されるので、adminと設定したパスワードでログインします。
補足:上記の5000はポート番号と呼ばれるもので、DSMにログインする時に利用します。
これを変更する場合は下記で変更できます。
「コントロールパネル → ネットワーク → DSM設定タブ」
セキュリティ強化の為に、このポート番号は変更する事をお勧めします。
3.ストレージ マネージャでボリュームを設定する
上記の状態はDSMというオペレーティングシステム(OS)がメモリにロードされただけです。
次に行うのはこのOSが使う「ディスクボリューム」の設定です。
この設定でディスクは
■SHR(Synology Hybrid RAID)か、
■Basicか又はRAID1、RAID5かを設定する作業です。
これを行わないとOSはディスクに書き込むことができません。
ディスクボリュームは何を選択すべきか?
SynologyをNASを1台だけで運用する場合はSHR(Synology Hybrid RAID)で問題ありません。
しかしWordPressやメールサーバ等のアプリケーションサーバとして使う場合は、通常のRAIDを利用して下さい。
このRAID構成にしておくと将来的にアプリケーションサーバをHA構成にしたりする事が可能になります。
1.下記のアイコンをクリックして「ストレージ マネージャ」を起動します。
ここではディスクを1本積んだRAIDの「Basic」を使う設定で説明します。
2.ボリュームメニュの作成ボタンを挿入します。
3.モード選択画面
将来的にこのサーバがHA構成可能にする為に、SHRは利用しません。
「カスタマイズ」を選択します。
4.ストレージプールの選択
新しいストレージプルの作成を選択し、「次へ」で先に進みます。
5.ストレージプールのタイプ
パフォーマンスを重視したいので「より良いパフォーマンス」を選択します。
6.ストレージプールのプロパティ
ディスクを1本しか入れてないので「Basic」を選択します。
ディスクが2本の場合は「RAID1」が推奨です。
次へで先に進みます。
7.確認画面
次へで先に進みます。
8.ドライブチェックの可否
「はい」でも良いのですが、ドライブチェックに相当時間が掛かります。
私は「いいえ」で処理しました。不良セクタがあれば書き込み時に除外されるので良しとしました。
9.確認画面
次へで先に進みます
10.ファイルシステムの選択
推奨の「Btrfs」にしました。
11.確認画面
適用で終了です。
12.ボリュームの作成が終了すると下記画面が表示されます。
以上でセットアップは完了です。