Synologyの写真アプリはDSM7になってから大きく変わりました。
・DSM6:「Photo Station」と「Moments」がありました。
・DSM7:「Synology Photos」だけになりました。
DSM7の「Synology Photos」は、「Photo Station」と「Moments」の後継ソフトです。
しかし名前が変わった事により考え方も大きく変わっていますので、ここでは「Synology Photos」と「Photo Station」の違いについて解説します。
1.変わらない事
写真を保存するフォルダには下記の2種類があり、「Photo Station」でも「Synology Photos」でもこれは変わりません。
①共有フォルダにある「photo」フォルダ
「DSMユーザで共有する写真集」や「インターネットに公開する写真集」として利用します。
②「homes→ユーザ」フォルダの中にある「photo」フォルダ
Synologyの「個々のユーザが所有する写真集」として利用します。
2.「Photo Station」と「Synology Photos」の違い
1.Photo Station
管理者IDで「Photo Station」をインストールすると「共有フォルダにphoto」フォルダが作成されます。
次に「Photo Station」を起動します。
①フォルダの作成で「公開フォルダ」を作成した場合
登録された写真やビデオは「インターネットに公開する写真集」になります。
②フォルダの作成で「個人フォルダ」を作成した場合
登録された写真やビデオは「DSMユーザで共有する写真集」になります。
一方、ユーザのDSM画面のメニュから「個人用のPhoto Station」の利用宣言をすると「homes→ユーザ」フォルダに「photo」フォルダが作成され、ここに登録された写真は「ユーザが所有する写真集」になります。
2.Synology Photos
管理者IDで「Synology Photos」をインストールします。
この段階では共有フォルダや個人フォルダに「photo」フォルダは作成されません。
管理者IDで「Synology Photos」を起動し利用宣言をすると「homes→ユーザ」フォルダに「photo」フォルダが作成されます。
ここに写真を登録すると「ユーザが所有する写真集」になります。
管理者IDのユーザアイコンをクリックし設定メニュを開き「共有タブ」から「共有スペースを有効にする」を実行すると共有フォルダに「photo」フォルダが作成され「インターネットに公開する写真集」や「DSMユーザで共有する写真集」が作れるようになります。
結論
DSM6とDSM7の写真アプリの違いは下記になります。
DSM6では「共有の写真集」がメインで「個人の写真集も作れる」という考え方
DSM7では「個人の写真集」がメインで「共有の写真集も作れる」という考え方